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『妖怪』(ようかい)は、司馬遼太郎の長編小説。1967年7月から翌年4月まで「読売新聞」に連載された。1969年5月講談社刊(ISBN 978-4061304314)、のち講談社文庫〔1970年文庫化(ISBN 978-4061311510)、2007年に新装版が上下に分冊されて発行(ISBN 978-4062757867、ISBN 978-4062758796)。〕。 応仁の乱前後の時代を背景とし、妖怪というものが実際に存在すると信じられた、荒れた室町時代後期の人々の混乱を描く。司馬にとって最後の幻術を扱った小説にあたる。 == あらすじ == 室町幕府6代将軍・足利義教の落胤と自称し、熊野に住む源四郎は、将軍になろうと決意して京に向かう。 都では8代将軍義政の正室日野富子と側室今参局(お今)が熾烈な勢力争いをしていた。お今は義政を幼いころから知っており、寵愛を受けていたが、歳がかさみ現在は富子が優勢である。源四郎は二人の争いに巻き込まれていく。 富子は指阿弥陀仏、お今は唐天子という幻術師を従わせていた。源四郎は唐天子の幻術に惑わされ、印地の大将になったり、剣術修行をしたりする。 富子は義政の子を流産すると、これを逆に利用し、お今が呪い殺したという噂を流して濡れ衣を着せ、殺させてしまう。しかし、皮肉なことにその後富子は子を産み(後の義尚)、後継者に指名した義視と対立する。そして、応仁の乱という何とも不思議な争いが始まる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「妖怪 (司馬遼太郎)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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